夏祭り会場。
途中で「君」がいなくなり焦るヒロイン。
屋台の場所はずれのお寺までやってくる。


やっと「君」のしっぽを見つけたヒロイン。
だが姿を消す「君」。

懸命に追いかけるヒロイン。

ようやくお堂に座っている「君」に追いつく。
しっぽを振って喜んでいる「君」。


ヒロインが隣に来ると前に進み地面に座る「君」。
その隣にしゃがむヒロイン。

すると大音響とともに目の前の空に美しい花火が打ちあがった。
驚くヒロイン。
花火のフリップを掲げる「君」。



「もしかして、ここに案内してくれたの?」とヒロイン。
ただ、しっぽを振って花火を観ているだけの「君」。
「まさかね」とヒロイン。



他に誰もいない場所で花火を堪能するヒロインと「君」。
ヒロインが呟く。
「夏が終わる」

おそらく、「君」は、この穴場にヒロインを案内したのだろう。そうとしか思えない。
そう言えば、すっかり忘れていたが、夏に衝動的に買ってしまった花火セットがある。近所の人たちとする予定の日が雨天延期となり、実施し損ねた。
『おとなりに銀河』みたいに真冬の手持ち花火大会も乙なものだが、冬はマイナス10度を下回ることもあるこの地では困難だろう。来年の夏まで保管しよう。